フレッツ光とはなにか

インターネットが普及してはや20年が経過しました。
従来のメタル回線でISDN、ADSLと進化し、NTTによって光回線による高速の常時接続サービス「Bフレッツ」が本格的に開始されたのが2001年8月のことでした。

もともと日本の通信回線は日本電信電話公社、(現在のNTT東日本/西日本)が全国に張り巡らせた電話網がもとになっています。NTTには全国各地に「電話局」というものがあって、都道府県内の電話局間通信に利用するためにNTTは「地域IP網」というものを構築していたのです。

この地域IP網は、都道府県内だけの閉じたネットワークだったのですが、インターネットサービスプロバイダ(ISP)との接続を許可したことでインターネット利用者と外部の長距離バックボーンが接続されることになりました。これによってインターネットとのアクセスが可能となり、その際のサービス名称を「フレッツ」としたのです。

「フレッツ光」とはこのインターネット接続網を利用して光ファイバーケーブルを宅内まで敷設することで実施する回線提供サービスを指します。

プロバイダと回線の関係

プロバイダと回線の関係
このように、日本国内の情報通信ネットワークは長い歴史の中で現在のNTTによって情報インフラとして作られたもので、従来からあった電話局間のネットワークに現代になってあとからISPが接続されたという構造をしていることから、「ISP」と「回線」は基本的に別々のものとして考える必要がありました。

そもそも情報通信ネットワークの基礎となった電話網の成り立ちは人と人が音声で会話をするためのものであって、デジタル通信を前提にしたものではなかったからです。
しかし現代においては、音声の通話よりもインターネットのデジタル通信が優先されるようになりました。なぜなら、回線が高速化しインターネット上に音声ものせられるようになってきているからです。こうしたことから、回線サービスとISPを別々に考えることは意味をなさなくなってきました。

光コラボのサービス内容

2015年の2月よりNTT東日本・西日本は、フレッツ光を事業者に「卸売」をはじめました。
そこにSo-net、NiftyをはじめBIGLOBEなど日本の主要プロバイダが次々と名乗りを上げました。
こうすることで、各事業者が光回線をユーザーに提供できるようにしたのです。

回線はフレッツ光であるため、事業者はフレッツ光の速度や品質をそのまま提供する形がとれます。
このようなサービス形式を「光コラボ」といい、事業者は独自のキャンペーンやプラスしたサービスを提供するようになりました。

しかしながら、光コラボが始まって5年たった今でも、それ以前にインターネットをはじめた人のなかには、フレッツ光とプロバイダ契約を別々に契約していて、そのままにしている人が多いと思います。

料金が毎月自動的に引き落とされる中での利用なので、他と比べてかなり高いことに気が付いていないのではないでしょうか。他のサービスと見直して比較したほうが良いと思います。

フレッツ光とプロバイダ契約が別々な人は損をしているという事実

フレッツ光はNTT東日本・西日本の公式ホームページからネットで申し込めるようになっています。
申し込む際には、同時にNTT以外のプロバイダにも申し込めるようになっていて、いくつかある中から選べるようになっています。

このページから“一戸建て・プロバイダはOCN”で見積もったのが下の表となります。
フレッツ光は光電話も何も含んでいない料金で月額7千円を超えているのがわかると思います。

月額料金(税別)工事費等(税別)
フレッツ光とOCN7,150円19,800円
初回3,300円
分割550円×31回
エナジー光プラス4,980円40,000円
50カ月の分割払
50カ月の同額割引きで相殺
価格差2,170円-------
一方、プロバイダ料金と回線料金が込みのエナジー光は5,000円もしません。その差は何と月額2,000円以上。光ケーブルを宅内に引き込むにはどうしても工事費がかかりますが、フレッツ光の場合31回の分割払いになりますので月額料金にその料金が加わります。

一方エナジー光の場合、工事費は40,000円と高めですがこれを50カ月に分割した800円を毎月の料金から値引きしているので、50カ月続ければ相殺されて無料と同じことになるのです。

まとめ:インターネット費用は結構高額だからかしこく選ぼう

インターネット費用は結構高額だからかしこく選ぼう
インターネットはNTTが構築したネットワークを使っていますが、NTTのお世話になるとなぜか高い料金になってしまうことになっています。
それに光ケーブルを宅内に引き込む工事も、高所作業車と数人の人員をかけて行う結構な手間のかかる工事なのでなかなかに高価なのです。契約するときはもっと慎重になるべきですが、現在契約を考えている人に対してわかりやすい十分な情報が提供されているようには思えない広告も見受けられます。

回線の存在意義がインターネットをするため以外になくなってきている今、回線とプロバイダを別々に契約するというのは考えられません。NTTではいまだに別々に契約するサービスが行われていますが、これはやめてもよいのではないでしょうか。

エナジー光プラスなら回線とプロバイダは込みで契約する形式で、下り回線速度も業界最高の2Gbps、なおかつ月額料金はフレッツ光より2,000円も安いのです。

インターネットを契約するときはかしこく選びましょう。