情報の共有化で一気に世の中は進歩した

パソコン同士をネットワークでつないで仕事をするのが一般的になってから約30年が経ちました。この間、インターネットが普及しパソコンのデータ容量は倍々で増加、処理速度も飛躍的に向上しました。また光ケーブルなどの情報インフラの整備も進み、データの転送速度も向上、携帯電話の世界では5Gが普及段階を迎えようとしています。

進化していくこの世の中、自分のパソコンはどうなっているでしょう。
差し迫った問題として30年前と変わったところは、「扱うデータ量がとんでもなく増えてどうしたらよいかわからなくなりつつある」ということです。

データのバックアップは困難な時代に

データのバックアップは困難な時代に
フォルダの数やファイルの数がものすごいことになっていて、いちいち検索しなければ目的のデータにたどり着けないことはないでしょうか。これらすべてのファイルが常に必要ということではないのだけれど、「一応とっておかねば」みたいな感じで全部保管しておくと大変なことになります。もう探すことが困難なレベルになっている方も多いのではないかと思います。

それにもっと困るのが、撮影した写真の保存です。写真はデータが大きいために「早く消したい」のですが「捨てるには忍びない、とりあえず保存」しておきたいものです。しかしこれらの写真はいつまでも自分のパソコン内にあるのは邪魔でしょうがありませんし、パソコン内のデータ保存容量にも限界があります。

では何かの記憶媒体に保存しておきたいと思うのですが、CDROMなどの容量はせいぜい700㎆ほどしかありませんし、USBメモリもありますが小さくてうっかりなくしてしまいそうで、恒久保存の媒体としては向いていません。

そこで、登場するのが「クラウド」です。

クラウドとはなにか

コンピュータ用語で「クラウド」というときは、クラウドコンピューティング (Cloud Computing) の略称です。

クラウド(cloud)とは「雲」のことです。
空に浮かぶ雲を利用しているイメージに近いのでそう呼ばれているのですが、インターネットなどのネットワークを経由して、コンピュータ資源をサービスの形で提供する利用形態のことをいいます。

利用者はインターネットに接続する環境さえ整備すれば、自らのパソコンに特段のいろいろな準備を要することなく、ネットを通じて提供されるサービスを利用できます。

前段で申し上げたデータ容量の問題を解決するサービス、つまり「データのバックアップ」などもクラウドで提供されるサービスとしては最も代表的なものの一つです。

コンピュータのデータ保存媒体やWEBを通じて提供されるアプリケーションサービスは、インターネットが普及し始めた1980年代後半からいろいろ検討され続けてきましたが、通信速度が遅く、接続料金も高価であることから限定的な用途にとどまっていました。

「クラウドコンピューティング」という言葉が最初に登場したのは1996年のコンピュータメーカーのコンパック社(現在はHPに吸収合併)の社内文書だと言われています。
ただ、世界中に広がるコンピュータネットワークを空に浮かぶ雲に例えること自体は1977年ごろインターネットの元祖といわれるARPANETの時代からすでに行われていたようです。

クラウドのデータはどこにあるのか

クラウドのデータはどこにあるのか
クラウドコンピューティングのサービスでデータを保存して、自分のパソコンからは消してしまうとデータはクラウド上だけに残ります。クラウドサービスを使っている人たちは普段問題なくデータが好きな時に好きなだけ取り出せさえすれば何も問題ないので、はたして「データはどこにあるのだろう」ということはあまり考えません。

しかしよく考えてみますと、クラウドのデータだって機械の中に保存されているはずであり、それら機器は物理的に世界のどこかに存在するはずです。いったいどんなところにあるのでしょうか。

多くのクラウドサービスは、そのサーバーを「データセンター」というところに置いています。
データセンターとは、サーバー機などを収容する場所で、安定的に運用できるよう、いろいろな設備が整った施設です。サーバーなどのIT機器は、場所を取るうえに停電対策も行ったうえ温度管理も行わなくてはならず、セキュリティーのためには入退室管理も厳重にしなくてはなりません。

こうした設備を企業ごとに設けていたのでは大変なので、データセンターに任せる方が費用も安く済むし安全だというわけです。

データセンターは地震にも耐えられる構造で建築されており停電対策も十分にとられているので多くの企業が利用しています。データセンター業者でつくる日本データセンター協会なる組織もあり、そこのページではデータセンターの場所と概要の一覧表を見ることができます。

https://www.jdcc.or.jp/dclist/
JDCC(日本データセンター協会のページ)

このように堅牢な施設でデータが守られていることと、自分のパソコンに保存することを比較すれば、クラウドってずいぶん安心できるのではないでしょうか。

少しのお金で容量無制限のバックアップが可能に

少しのお金で容量無制限のバックアップが可能に
エナジー光には「らくらくバックアップ無制限」というオプションサービスがあります。パソコンの中に入り切れない、あるいは消すに忍びない大切なデータがあれば、自分でバックアップの機器や媒体を用意するよりも、クラウド上に保存することが賢いやり方です。

「らくらくバックアップ無制限」は500円(税別)/月で容量は何と無制限。

一度クラウド上に写真などのデータを保存しておけば、タブレットやスマートホンなどからも取り出せるので大変便利です。

保存すべきデータのバックアップのみならず、家族と共有したい写真などもここに入れておいていつでもどこでも見ることができますね。ぜひクラウドサービスも活用してみてください。